BEYOND REASON 第一部

BEYOND REASON へもどる。

 はじめのページ       にばんめのページ    このページ

 サワ・キャ号が「マリの惑星」へさらに近づく。

 「マリの惑星」の表面には奇妙な三角形の模様が描かれている。
 昔から望遠鏡でも観察されており、ガリレオはドラノハナサキと命名した。
 写真はドラノハナサキの上空を通過する衛星エサ。
 我々は「マリの惑星」に直接着陸するには危険過ぎると判断した。
 ドラノハナサキのまわりの模様がかなり激しく揺れているのが観察されたからである。
 そこで、衛星エサに着陸した。
 その地表の写真である。

 地表は荒れ果てている。
 地平線にタツノオトシゴのように見えるものは触れると危険である。
 血が出るしとても痛い。
 トゲヌキ地蔵様を拝まないと治らないのだ。
 乗組員の観察によるとドラノハナサキの近くのドラノツメの爆発で出来たらしい。
 しかし、ドラばかりではないと艦長である私は思うのである。
 私はこの一帯を「ムザンナショウジノハシラ」と命名した。
 危険だし、他に仕事のあることを思い出した私はひとまず帰ることにした。

 さて、当初の目的を果たさずに長い旅路の航海終えて、私は大変後悔しているわけでもない。

 ユークリッドはやはり偉大であると云わざるを得ないのだ。
 帰宅した後、ベッドの上で手招きをしているクロの眼を見た。
 眼から青い光が出ているではないか。
 その光は私をまっすぐに射て、クロの眼に戻り、頭脳の中に
 私の凛々しい姿を写し取ったに違いない。
 危険を冒して、惑星を探検したのであるが、真実は身近に
 存在したと言うわけである。
 古人曰く
 灯台もと暗し。喜びも悲しみも幾年月。

 じゃ、そういうことで、おしまい。
 そうそう、この BEYOND REASON は、青影さまからご紹介していただいた
 「ビヨンド」という『惑星探査機が見た太陽系』の写真集に感動した!
 というYABUさんが大喜びで作っちゃったという、ページでございます。

 もう、こんな理屈にあわないページはいや!というお方はウインドウを閉じて下さい。
 ちゃんと帰れますので、ご安心の程を。  
おまけを見たい方はこちら。