スポーツは何が何でも勝たなくてはいけないのだろうか?
審判を味方にし、見えないファールを行い、
ときには、ネームバリューで勝つ。
圧倒的実力で、驚異的な鍛錬で、
あるいは、薬物を用いて勝つ。
栄光の勝利は、記録として留まるだろう。
しかし、私の心の奥に残るのは、必ずしも勝利者の歓喜の姿ではない。
全力を尽くした敗者、思いがけない敗戦
・・・そして・・・
気まぐれな「運」が立ちはだかるゆえのドラマ。
負ける者がいての、負けるチームがあっての勝利なのだ。
勝者は、だから、勝ち誇ってはいけないのだと私は思う。
それが、オリンピックであろうと、ワールドカップであろうと
少年スポーツであろうと、運動会であろうと。
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