(12:25)開会の挨拶 会長 粕田 晴之
長く続きました猛暑も過ぎ、ようやく涼しい秋を迎えようとしていますが、会員の皆様には益々ご活躍のこととお喜び申し上げます。
このたび、会長を引継ぎまして4回目の日本東洋医学会関東甲信越支部「栃木県部会 学術集会」を開催するはこびとなりました。
教育講演(1)は、中国伝統医学(中医学)にご造詣の深い 三浦於菟先生に 「中国伝統医学理論からみた処方と症例」と題してお話いただきます。 教育講演(2)は、 栃木県部会副会長の手塚隆夫先生に「現代人のストレスと漢方」と題してご研究の一端をお話いただきます。 さらに、来年度より専門医制度が変更されるのを受けて、専門医制度委員会委員の 村松慎一 先生に「専門医制度の現状と将来・新制度の概要」についてお話いただきます。 たいへん興味深く、また重要な内容の講演がならんでおります。是非ご期待下さい。
一般演題は8題で、新しい発表者が多く見られます。新鮮さの感じられる学術集会となり、活発な討論が期待されます。
さて、21世紀の医学教育に東洋医学が導入され、医師は西洋医学と東洋医学の併用あるいは使い分けを正しく実践することが求められ時代となりました。
また、平成14年から宇都宮市で開催しております「市民公開講座・漢方で元気」は2回とも満員の盛況で、一般市民の漢方に対する関心の高まりが強く感じられます。 本会は、東洋医学を通じて医学・医療に貢献することを目的としており、その役割と責任は一段と高まっていると言えます。来年3月6日(日)には、栃木県文化センターで「第3回 市民公開講座」の開催を企画しております。会員の皆様のさらなるご支援、ご協力を頂ければ幸いと存じます。
(12:30〜13:10)一般演題セッションT 座長:越井 健司(越医クリニック)
1.半夏厚朴湯と西洋薬の併用が有効であった高齢者胃食道逆流症gastroesophageal reflux disease(GERD)の2症例
加藤 士郎(獨協医科大学心血管・肺内科)
2.真武湯が効果を示した腰下肢痛の一症例
粕田 晴之 ほか(国際医療福祉大学臨床医学研究センター麻酔科)
3.漢方治療が奏効した再発性多発軟骨炎の一例
滝沢 健司 ほか(東京女子医科大学附属東洋医学研究所)
4.芍薬甘草湯と当帰四逆加呉茱萸生姜湯の併用が有効であった頚髄不全麻痺の
一症例
吉田 祐文 ほか(大田原赤十字病院整形外科)
(13:10〜14:50)一般演題セッションU 座長:越川 千秋
(獨協医科大学病院薬剤部)
5.十全大補湯により腎癌の肺転移巣縮小効果が認められた一例
山崎 晶司 ほか(自治医科大学附属病院薬剤部)
6.百日咳における漢方治療の一知見
金子 達 ほか(金子耳鼻咽喉科医院)
7.不明熱と思われる発熱に有効であった柴胡桂枝湯の一例
北島 敏光 (獨協医科大学麻酔科学教室)
8.両下肢筋力低下に牛車腎気丸が著効した、糖尿病性腎症による血液透析患者の一例
御園生 与志 ほか(佐野厚生総合病院 内科)
(14:50〜15:00)―――――― 休憩10分間 ――――――
(15:00〜15:50)教育講演T 座長: 満川博美(仁神堂クリニック)
現代人のストレスと漢方
手塚 隆夫 先生
一番町クリニック院長
日本東洋医学会 栃木県部会副会長
(15:50〜16:00)―――――― 休憩10分間 ――――――
(16:00〜17:00)教育講演U 座長:粕田 晴之(国際医療福祉大学 )
中国伝統医学理論よりみた処方と症例
三浦 於莵 先生
日本医科大学東洋医学学科 助教授
(17:00〜17:10)―――――― 休憩10分間 ――――――
(17:10〜17:20)総会
(17:20〜17:50)専門医制度変更説明会
「専門医制度の現状と将来・新制度の概要」
村松 慎一 先生
自治医科大学 神経内科
日本東洋医学会 専門医制度委員会 研修委員会委員長
(17:50)閉会の挨拶
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