次へ

ペルセウス座

 
ペルセウスをご存知ですか。

ほら、一目見ると石になってしまうという、恐ろしいMedousaを退治した王子です。

Medousaの首を持って、アンドロメダ王女を救おうとしているのが
ペルセウス座の姿です。

Medousaはメドゥサって書くのでしょうか。(英語表記はMedusa)

メドゥサの髪の毛はたくさんの蛇なのです。

しかもこの妖怪は女性なんです。 こわいでしょう。

どうして詳しいのかって?

医療関係者は詳しいんです。

試験にでるんです。
「Caput medusae とは何か。知るところを記せ。」 なんてね。

ええ、お答えします。

肝硬変になって、血液が硬い肝臓へ行きづらくなったり、
いろいろな病気で、肝臓へ行く血管が詰まったりすると、
肝臓へ行こうとする血液が渋滞するんです。

それで、しかたがないので、抜け道を通ります。

ひとつの抜け道は、肛門周囲ですね。
ここの静脈に血液が押しかけますので、腫れます。

また、食道の下のほうも抜け道です。
この静脈が腫れて、食道静脈瘤となります。
破裂すると大変です。

さらに、ヘソのあたりもそうです。
ヘソからおなかの皮膚の下の静脈に流れこみます。
そのために、静脈が腫れて蛇が何匹ものたくってるように見えます。
メドゥサの髪の毛みたいにね。

Caput medusae はラテン語です。
メドゥサの頭(海蛇頭)と訳するのでしょうか。
   

ペルセウスはこちらに背中を向けている。
大きく振り上げた右手。
左手にはMedousaの首を持っている。
アルゴルはこちらを向いているMedousaの右目あたり。


2001年1月23日23時01分(10分間開放) 我が家の屋根の上
ニコンFM2  NIKKOR.35F1.4  f2.8
Fuji Super Color  ACE400

ヘール・ボップ彗星の写真はこの下。

 
君は、このペルセウス座をヘール・ボップ彗星が通ったのを覚えているか。

1997年4月のことだ。

 ペルセウスの右腕に抱えられたメドゥサの首の
 その鼻の先を
 長いしっぽでくすぐりながら
 ヘール・ボップ彗星は
 太陽から遠ざかりつつある。

 メドゥサは右目のアルゴルを不気味に変光させ
 彗星に冷たい一瞥を与える。

  
1997年4月12日19時30分(20秒開放) 我が家の屋根の上
Pentax600  35-70mmズーム  f4 開放
Fuji Color SuperG  ACE400

次へ(すばるとカリフォルニア星雲)