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BGMは
愛のロマンス（スペイン民謡）
ＭＩＤＩ　ＬＩＢＲＡＲＹ　より。

みつごで〜す


４年ほど前、三つ子が生まれました。

もちろん籠からではなく、庭にいるノラネコからです。

まだ歩けないうちに家の中に入れちゃいました。

というわけで、哺乳瓶で育った三つ子です。注射用の細い管で浣腸もいたしました。

では、真中にいるクロに当時を振り返ってもらいましょう。
　
左の写真は
お姉ちゃんのペペです。

私はいじめられておりました。

後ろでヨタヨタしているのはペレ。

一緒にうまれた男の子です。

名前は、ぺぺに似ているのでペレと
つけられたようです。
ちょっと、お腹が膨らんできました。

食べすぎだと私は思います。

現在は、普通ですが。
一緒にうまれた女の子です。

名前はコロです。

ころころしていて可愛いと
飼い主は言っております。
コロはマイペースです。

ときどき「そそう」します。

間に合わないというか、
気にしてない風です。

飼い主はアマイと思います。

今は、大丈夫みたいですが。
私は、雑巾のような外見で
クマと名前をつけられそうに
なりましたが、
それじゃ、かわいそうだと
クロと名づけられました。

白いところもあるのですが。
最初にトイレを覚えたのは
私なのです。

私のことを、とても利口だと
飼い主は誉めております。

しかし、
こんな写真を残しておくなんて
「レディーに対して失礼」だと
私は思っております。
雨が降ると、ちょっとお母さまが恋しくなります。

そんなときは、降りおちる雨をじっと眺めるのです。

クロ・記
クロはとてもせんさいな心の持ち主だと、飼い主の私は思っております。
他のネコに（特にドラ）おいかけられたりしたときに、だっこしてやると
ちょっと緊張して、やせた筋肉が筋張っているのがわかります。
鳴く声も「にゃ〜〜〜〜〜」とふるえます。
きっと、クロだけしか飼ってなかったら、
ものすごく甘えて、もっと太って、もっとのんびりしていたと思います。
コロみたいに気が強くなく
ペレみたいにひょうきんではないけれど
なんだか、とても気になるクロなんです。

自分から抱っこしてくれと一番甘えるのはお姉ちゃんのぺぺです。
遊んでくれと態度で示すのはペレです。
黙って人にくっついてくるのはコロです。
クロは、私が現れるのを廊下で一人で待っていて、私の顔を見ると
ゴロンと寝そべって、なぜてほしいそぶりをみせます。

寝るときは、いつも女主人の寝床へ行ってしまいますが、
強引に連れてくると、ほんの10分ほど、私のところにいてくれます。

ごろごろとのどを鳴らします。

そんなに気を使わなくたっていいんだよって、私は声に出さないで、
そこらじゅうを撫ぜてやります。

私の寝床にはコロしかきません。
「寝相が悪いからだ」と、女主人は言います。
コロは寝相の悪さなんか、気にしないのだそうです。

私は、夢の中だか想像の中でか、ネコを籠に入れて旅行に連れて行き、
駅の雑踏でネコが驚いて飛び出してしまい、探しても見つからない、
という、「禁じられた遊び」のラストシーンのような不安な感情に、
襲われることがあります。

心理学的にはどんな意味があるのでしょうか。
自分が迷子になる恐怖が潜んでいる？
方向音痴コンプレックスがある？

 ＢＧＭを聞きながらの、とりとめのないお話でした。　　　（ＹＡＢＵ）

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