ギャラリー

天然の美

ほーむ

下の写真は、当院の屋根の上から撮影したものです。田舎とはいえそこそこ光害もあり上手くないのはお許し下さい。


  白鳥座

hakutyou .JPG (18645 バイト)


 銀河ステーション 1000アクセス記念

 宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」を読むと
 カンパネルラは銀河ステーションから
 乗ってきたらしい。
 ジョバンニもいつのまにか乗っていて

 次の駅は「白鳥の停車場」という場面
 がある。デネブがそうかもしれない。
 左の写真の上が北。
 たぶん、デネブのもう少し上に、銀河
 鉄道の出発駅があるのだろう。
 列車は南へ下って、
 「もうここらは白鳥区のおしまいです」
 というアルビレオの観測所を通る。

     v はこと座のベガ。
     d はデネブ、白鳥の胴体。
     a はアルビレオ、白鳥の嘴。二重星。

 賢治は、この黄色と青色の二重星アルビレオを
 とても美しく描写している。

alhakuname.JPG (32824 バイト)  銀河の上を飛ぶ白鳥。

 上の写真では白鳥の嘴は右下なのだが
 構図の関係で左下になってしまった。
 露出時間を長くしたため、銀河が濃く
 写っている。

 中央の赤い星雲は北アメリカ星雲。
 その右下にデネブ。
Deneb
 そのずっと下の写真ぎりぎりの所で
 光っているのがべガ。
Vega

 赤い北アメリカ星雲から斜め左下へ
 暗い、帯のような銀河のさけめが
 見える。
 天の川を暗黒星雲が隠しているのだ。

 アルビレオAlbireoを通過して銀河鉄道
 は「鷲の停車場」へ向かう。
 そう、この写真からもう少し左下に
 はずれると、わし座がある。
     
わし座のアルタイルが「ひこ星」で
     こと座のべガが「おりひめ」

 さらに南下すると、いて座があり、
 その少し西にさそり座がある。
 さそり座の赤い星がアンタレース。
 賢治は「蠍の火」と書いている。

 そして、ずっと南でしか見えない
 南十字星に到着する。

 私が昔読んだ昭和文学全集によると
 「銀河鉄道の夜」の最後は
 
琴の星がずうつと西の方へ移つて
 そしてまた夢のように足をのばして
 ゐました

 とても好きな一節です。

na.jpg (15431 バイト)  北アメリカ星雲

 ちょうど白鳥の
 おなかのあたり。

 姿が、北米大陸
 に似ているので、
 名づけられた。

 NGC7000といい、
 2300光年の距離で
 輝く散光星雲。

 そのすぐ下でもやもや
 しているのはペリカン
 星雲という。
   もっと下の赤い星雲は
 IC1318などの散光星雲
 で、距離は560光年であ
 ると、ものの本にある。

BGM はかずしんさん よりいただいた「星の世界」