栃木県に高原山(タカハラサン)という山があり、北側はスキー場になっています。
高原山には釈迦ヶ岳という峰があります。標高1795メートル。
その釈迦ヶ岳の南側は樹海で覆われ、
雨水が樹海の土に沁み込み、
湧き水として、尚仁沢に流れ出るのです。
日本の名水百選の一つです。 |
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上の写真のすぐ下に駐車場があります。
車は通れません。
スニーカーを履いて歩きましょう。
では、ここから800m先の湧水源まで出発。
間もなく小さいダムが見えてきます。これ⇒
写真の矢印の所から入ります。判り難いです。 |
「ここでいいのだろうか」
たいてい、不安にかられます。
看板にも「ダムの敷地に入ってはいけない」と
いう注意書きしか書いてありませんから。
でも、向こうからリュックを背負った人がきま
す。
大丈夫です。ここです。
中は右の写真のように、うっそうとしていて、
木の向こうに尚仁沢が見えます。
直接沢へ降りてはいけません。
柵があります。
岩がゴロゴロしていて危険です。
通路を歩きましょう。 |
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この階段を見て
「ここを降りていいのだろうか」
たいてい、体重の重い人は不安にかられます。
しかし「体重制限」という看板はありません。
こわれたら「自己責任」ということです。
でも、スマートな私は全然平気で、
この「赤くさびたジャックナイフ」のように
折れ曲がった手すりにさわりもせず、
軽快な足取りで降りていったのです。
しかし、帰りが大変心配です。
ここを登らなきゃならないんですから。
ところで、その直前に下の写真のような所を
登ってきたことも忘れてはなりません。 |
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ここは果たして道なのか?
と思うようなところを通り、
ようやく、沢の近くに下りてきました。
大きな木が倒れています。
しかし、そのままです。
透明な流れの中に、朽ち落ちた枝があります。
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ずいぶん歩いたな、と思ったらあと500mと
看板に。ということは、まだ300mしか・・・。
しかし、沢の流れはかくのごとく激しく、
しかも全然にごっていません。
気分ははさわやかです。 |
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通路は最小限の整備。
これは、町に予算が無いためか、
自然をそのままにしようという
考えなのか?
どちらなのでしょう?
左上は幾つもの湧水からの沢を
横切る橋ですが、只の板です。
右の橋は、もみじの木を切らな
いで、橋の方をくり抜いたもの
です。
良寛さんのお話を彷彿させます。
左下は、獣道みたいですが、
通路です。
木の根がはみ出していて、
枯れてしまわないか、
ちょっと心配ですが。 |
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ようやく、到着いたしました!!
湧水源の一つです。
ここまで、約30分歩きました。
800mを30分もかかる!?
写真を撮りながらですからね。
でも、25分くらいはかかります。
急ぐと、捻挫をしてしまいます。
岩石や倒れた木や根っこやらがありますので。 看板には標高590mと記されています。
釈迦ヶ岳の頂上はさらに1200mも上です。 |
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こんこんと湧き出づる水。
太陽の光が、木の間からさしこんで
きらきらと輝いているそばに
沢の底の岩の間から勢いよく
しかし、物静かに
絶え間なく
水面を盛り上げて
尚仁沢の水となるのです。
水温は一年中11度だそうです。
前に来たときはポリタンクに入れたのですが
手が冷たくてしびれました。
今回は、眺めるだけにしました。
すでにしびれてますので・・・頚椎症で。 |
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水源からやや下流。
戻りながら撮影しました。
名水には環境省によって選定されたのですが
いろんなところで紹介されています。
環境省ではこんなふうです。クリック。
塩谷町ではこんな感じ。クリック。
場所や詳しい情報は
「中高年の山登りと温泉」に詳しいです。
そこの「栃木百名山」のページの尚仁沢を
クリックすると詳しい紹介が載っています。
地図もね。クリック。
私のと同じアングルの写真もありますが
撮影時期の違いもあり、違う所もあり、
面白いと思います。 |
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尚仁沢の周りは木々が生い茂り
陽射しやら日陰やら
良く見ると二輪草みたいな花が・・・
久しぶりにのんびりと致しました。 |
いかがでしたか?
写真が多すぎる?
たいくつだぁ?
まあ、
連休中、どこへも行けなかったあなた。
お仕事で、プライベートで、
つらい目に会っているあなた。
尚仁沢はいいですよ。
野鳥の鳴き声や、野草もたくさんあります。
人もそれほど多くもないですしね。
たいくつも、ときにはいいものです。
トイレのある駐車場が満杯でも(20台くらい)、そのすぐ下に砂利の駐車場があって、そこならたいてい空いてます。 |